ふとん丸洗いクリーニングについて よくある質問
干すだけで、お布団はきれいになりません。快適な暮らしのために、定期的にふとんを洗いましょう
A1. ふとんは、中綿や側地の種類(素材)にかかわらず、クリーニングできます。
ふとんは、洗わない方がいい、干すだけ、乾燥だけでいい、と言われていることがありました。そのため、ふとんは洗えないものだと思っている方が多いようです。
たしかに、ふとんクリーニングを経験している方は、せいぜい2割ほど、まだまだ少ないのが現状です。
でも、ふとんクリーニングを経験された方にはふっくらと仕上がったふとんにご満足いただいています。
1度ふとんクリーニングを経験すると、続けて利用される、リピーターの方が多いようです。
A2. クリーニングすると、汚れやダニを洗い流すことができ、安心してふとんを使用できます。
人間は一晩にコップ一杯分の汗をかくといわれます。
汗の99%は水ですが、塩分などが含まれており、ほとんどがふとんに吸収されて蓄積されていきます。皮膚から出る皮脂も付着します。シーツやカバー(包布)を使用していても、長く使用していれば、織り目を通して、側地、さらに中綿まで徐々に汚れていきます。
このような塩分や皮脂は、干すだけ、乾燥するだけではとれません。湿気は取れますが、せっかく乾燥させても、塩分が残っていると、すぐに湿気を戻してしまいます。さらに悪いことに、塩分や皮脂は、ダニのエサとなり、繁殖の元となります。
夏場に汗の量が増えるのはもちろんですが、冬場を含めた1年間を通じて寝汗をかいています。
A3. ダニは、ぜん息やアトピーなどの原因となるケースが多いのです。
ぜん息やアトピー性皮膚炎といった、アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」といいます。
アレルゲンには室内のホコリやスギ花粉など様々なものがありますが、中でもダニがぜん息などの原因となるケースが多いといわれています。
アレルゲンとなるダニは主に「チリダニ」と呼ばれる種類のものです。体長が0.2~0.5ミリと小さく、目に見えません。高熱で乾燥すれば殺すことはできますが、やっかいなことに、チリダニは生きているものよりも、フンや死骸、抜け殻のほうが、アレルゲンとして強く作用します。
このため、クリーニングで中綿までしっかり洗って、ダニのフンや死骸まで洗い流すことが大切になります。
A4. 少なくとも年1回はクリーニングすることをおすすめします。
ふとんは毎日使うものです。寝汗や皮脂のことを考えると、少なくとも年に1回はクリーニングすることをお勧めします。
また、お子様がオネショした時なども、クリーニングに出すのが無難です。小さい汚れなら、中性洗剤で部分洗いもできますが、ふとんは、羽毛など中綿をほぐしながら乾かさないと固まってしまいます。
A5. 破れ、ほつれの有無や、シミの有無と種類、素材の種類、また使用年数などもあれば、より適切な扱いができるでしょう。
側地の破れやほつれの有無と場所、シミがあれば何のシミであるか申し出てください。
特に血液などのタンパク質のシミは、乾燥などで熱を加えると変質してしまい、とりにくくなりますので、ご注意ください。
そのほか中綿・側地の素材はもちろん、使用年数などもお知らせいただけたら、より適切な扱いができるでしょう。
なお、仕上がったふとんが届いたら、早めに包装袋から出し、それから収納してください。
血液が付いたときは、その部分をつまんで水でよく洗い流し、乾いたタオルなどで水分をとって、その後ドライヤーなどで乾かすとよいでしょう。
A6. 悪質な訪問業者が増えています。信頼のおけるクリーニング店にご相談ください
「無料クリーニング」「格安クリーニング」といって、突然訪問し、その実、高額な羽毛ふとんや外国製掃除機を売りつける商法の被害が広がっています。
必要もないのに高価な商品を買わされたり、リフォームが必要だといって持ち帰り、あとから高額の補修費を請求されたりします。クリーニングといっても単に掃除機をかけるだけのようで、吸い取ったゴミを見せて、「こんなにダニがいる」などと不安がらせるのが、1つの手口です。特に、お年寄りの被害が多いようですので、ご注意ください。
A7. 天日干し + 掃除機が効果的です。
お天気の良い日に、天日干し、または陰干しをしましょう。 時間は2~3時間です。
ただし、湿気を呼び戻してしまわないように、午後2時以降は取り込むようにします。干すとときには、シーツなどを上にかぶせておきますと、側地の色あせの防止になります。
干したあとで、ふとんを叩いている方が多いようですが、これは生地を傷めるだけです。ダニなどの除去にはほとんど効果がありません。ダニやホコリを取るには、表側からと裏側から、丁寧に掃除機をかけるのが良いでしょう。専用ノズルを使用するとふとんを傷めません。
なお、ダニは日光が苦手で、日に当たると死んでしまいます。しかしそれ以上にすばしこく、日が当たるとすぐに、ふとんの奥や反対側へ逃げていきます。日干ししても、ダニの駆除はあまり期待できないわけです。
A8. 圧縮袋による保管と長い間使わないときにお気をつけください
羽毛ふとんの保管には、圧縮袋はお勧めできません。やむを得ず使用する場合は、次のことに注意してください。
- 圧縮袋の製造メーカーの注意書きをよく読みましょう
- 袋に入れる前によく乾燥させましょう
- 空気は抜きすぎず、圧縮は元の高さの1/4程度を目安に
- 長時間(6ヶ月以上)の保管は避けてください。
羽毛製品はできるだけ乾燥した状態で保管することが大切です。次の点に注意して保管しましょう。
- 製品を十分に乾燥した状態で保管することが大切です。
- 防虫剤を製品にはさみ、木綿のふろしきなど、通気性のよいものに包みます。
ビニール、ポリエチレンの袋など、通気性のないものに入れておくと、蒸れて臭いが強くなったり、羽毛の品質を損なったりすることがあります。 - 押入れの上段など、なるべく湿気の少ない場所に保管します。